別当町の家
■建築家 A-Studio 一級建築士事務所
■構造 在来工法
敷地は京都市左京区の閑静な住宅街の一角に位置し、2区画のうち南側にある。
専用の庭付き木造2階建て住宅であり、隣接する京テラス北白川と並び、2棟の屋根をリズミカルに連続させることで、一体感を生み出したトータルデザインとしている。
まず外観で目を奪われるのは1階玄関の薄くて大きい庇、厚さ9㎜の亜鉛メッキ処理を施したスチールプレートがファサード全体をスタイリッシュな雰囲気に仕上げている。
玄関扉を開くと正面に下駄箱、側面に居間へ通じる天井までの大きな引戸があり、引込む事により連続性を持たせ、広がりのある玄関空間を演出している。
洗面・脱衣、便所、浴室は1ヶ所に集め、その前にはスチールのササラで構成された、木製のストリップ階段でLDK空間を演出し、水廻りと分節を計っている。
2階ホールから1階LDKを見下ろせる吹き抜け空間を設け、「何処にいても家族の気配を感じ取れる一体感のある住宅」となっており、住宅(別当町の家)の最大のコンセプトである。