梅小路の家

■建築家 中西ひろむ 中西ひろむ建築設計事務所
■構造  在来工法
■撮影  中村絵

築40年超の事務所併用住宅の改修計画。
京都に特有の鰻の寝床状の敷地に、吹抜を中心に家族それぞれの気配が感じられる住まいを計画しました。
そこで、既存建物の架構を活かしながら風や光が建物全体を満たすように各スペース同士をつないでいます。
また、間口5.4mの既存建物を2.7mずつに分割し、住まいにたくさんの居場所を設けています。
元の建物は事務所用途でもあったことから木造架構の前にガラスサッシュ外装が取り付いた、いわゆる看板建築の様式でしたが、本リノベーションを機に町家のような外観としました。
木製建具や木格子を通して内部の気配を感じられ、町家のように奥行のある佇まいとしています。